e-子育てモバイル・子育てのいろは(6)
【子育ての秘訣/この人に聞く】
人生の先輩の考える子育てとは(4)
★相田みつを美術館 館長 相田一人氏
■子育て中の若いお父さんお母さんに伝えたいこと P2
そうするとどういう親子の関係が一番よいのかと考えます。それをよくあらわしているのがこの作品です。
ただいるだけで
あなたがそこに
ただいるだけで
その場の空気が
あかるくなる
あなたがそこに
ただいるだけで
みんなのこころが
やすらぐ
そんな
あなたにわたしも
なりたい
この作品の「あなた」を「お母さん」に換えて読んでみましょう。「お母さんがそこにただいるだけで 家庭の空気があかるくなる」子どもにとってお母さんは絶対的な存在で、お母さんと子どもがこのような関係になって欲しいと私は願うわけです。
お母さんと子どもがこのような関係であれば子どもの背中はあったかいと思います。伸び伸びと育っていきます。ところが最近の悲惨な事件を見たり聞いたりすると、そうではない逆の家庭が増えているのではないかという気がして仕方がありません。
「お母さんがただそこにいるだけで 家庭の空気が暗くなったり、家族みんなの心が落ち着かない」そんな家庭が増えつつあるような気がします。もしかすると父はそんなことも考えてこの詩を作ったのかも知れないと最近は考えなくもありません。