子育ての秘訣

子育ての『いろは』

こどもの社会性を育てるには・・・

連載8 幼児期の体験学習はほどほどに

子どもには綺麗な景色、珍しい風物よりも思い切り遊べる方が楽しいのです。それに時期を間違うとつまらないものに…。

幼児や小学生を課外活動に連れて行ったりします。引率の経験を積んでわかったのは、子どもというものは「どこへ行くか」ではなく「何をするか」を重視しているということです。

花が綺麗だったり紅葉が綺麗だったり、あるいは珍しい建物があったり、珍しい生き物がいたり。大人はそういう経験をさせてやりたいと思って外出先を選びます。

けれども子どもたちは、美しい景色がなかったとしても、思い切り遊べたなら間違いなく「すっごく楽しかった!!」と言うでしょう。

連載8 幼児期の体験学習はほどほどに

1時間かけて立派な施設に出かけても、その良さが分かるようになるのは小学校高学年くらいから。子どもに良かれと思って連れていっても意外と効果は薄いのです。

時には小学生に「今度○○博物館に行こうか?」と尋ねると、「前に行ったけどつまらなかったからいいや」ということもあります。彼の言う前の経験は幼稚園の時だったりするので、今出かけたら感じ方が違うはずなのですが。

このようにタイミングを間違えると、教育効果の高い施設やイベントも、つまらないものに変わってしまいます。

幼児、低学年のうちは自然と触れ合って遊ぶことを中心として、観光や社会科見学はもう少し子どもが大きくなってからで良いのではないでしょうか。

今の保護者の方は教育熱心なあまりに、楽しく遊ぶよりも教育効果の大きい施設やイベントを選びがちな気がします。

夏休みにたくさんお出かけしているのに、自由に遊んだ日は1日もなかった子どもがいます。それで「夏休みはあまり楽しくなかった」と言うのです。幼児や低学年は成長のために遊ぶことが第一であるべき。

近場で外を走り回れる場所を選んでお出かけしませんか?

羊(2010/09/17)

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