子育ての秘訣
親の力向上委員会
こどもの生きる力を伸ばすために
3人の息子さんが全員東大を卒業されている後藤さんに子育ての秘訣を聞きました。
現在南伊豆にお住まいの後藤真智子さんのお話をお聞きする機会がありました。
3人の息子さんが全て東大を卒業されていると聞けば、みなさんも「どんな家庭なの？」「独自の教育法があったら知りたい」と思われるでしょう。
そこでe-子育て.comがインタビューを再構成して皆さんにお届けします。
●後藤さんのプロフィール
後藤真智子さんとはどんな人なのでしょうか。現在は南伊豆でB&B（ベッド・アンド・ブレックファースト）の宿とカフェを営まれています。ご自身は奄美大島の出身で7人兄弟姉妹の大家族で子ども時代を過ごされています。
子育て期には奈良の方に住まわれていて、お子さんは東大寺学園と西大和学園の中学高校へ通われました。どちらも関西の進学校として知られています。
ご主人がデザイン関係の事務所を開かれていて後藤さんも手伝いはされていましたが、キャリアウーマンというわけではありません
●インタビュー
Q.後藤さんの息子さんは3人とも東大をご卒業されていますが、現在はどんなことをなさっていますか？簡単にご紹介ください
A.3人の息子はそれぞれ次のことをしています。
長男 銀行マン ストラクチャードファイナンス部
次男 コンサル会社のプランナー 大学講師
三男 チューリッヒ工科大学博士課程在籍
Q.東大を目指されるお子さんたちは、早い段階でキャリアの目標を持っていると聞きますが、お子さんは社会人としての進路をいつ頃どのようにお決めになりましたか？
A.長男、次男はいわゆる就活、リクルートか活動の一環で大学最終学年でした。次男には親が医学部を進めて防衛医科大学にも合格しましたが理工系の学部に進学し現職に就いています。三男は大学院２年の時に教授の薦めで 東大の博士課程にも在籍してます。
Q.息子さんたちは幼児から小学生くらいまで、どのようなお子さんでしたか？ご兄弟でも違いはありましたか？。
A.共通しているのは読書好きということです。特に本を読みなさいと強制したことは無いのです。子どもの頃に世界児童文学全集を揃えていたら、それを全て読破しました。
また長男は家にあった吉川英治の全集を引っ張り出して読んでいました。何かしら読み物が家にあると、自然に本を読む習慣が付くようになってくるのではないかと思います。
他に長男はスポーツ好きで腕白大将な一面もありました。次男は争いが嫌いで優しく友人が多かったです。
兄弟げんかをしたことがなかったので、ある時次男は学校で友人が取っ組み合いのケンカを始めたのを見て涙を流しました。
三男はリーダーシップをおおいに発揮しクラスメートの信望がありました。
Q.お子さんたちが幼い頃に、日常生活で気をつけていたことを教えてください。
子どもとのコミュニケーションを何よりも大切にしたいと考えていたので、食事時間はテレビをつけず、その日の出来事を話す場としました。
男の子は思春期になると両親と会話をしないと耳にしますが、我が家では中学、高校、大学と本当に良くいろいろなことを話し合いました。
息子達の大学時代、月１回東京へ出かけ、息子の友人達との飲みニューケーションも本当に楽しかったです。
また男の子3人が狭い部屋にいるとストレスが溜まってしまいそうで、公園にも良く連れて行きました。三男をベビーカーに乗せ小さい息子達と一緒に美術館巡りなどもよくしました。小さいながら美術館の雰囲気が分かるらしく一緒に鑑賞してくれました。（第2回へ続く）
羊（2010/10/1）
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