親子で出かけるお勧めスポット

寒いときにはやはり屋内展示ということと、自分たちの住んでいる地域も知ってもらおうと、ちびっ子と一緒に四谷にある新宿歴史博物館へやってきました。
四谷・四谷三丁目・曙橋など最寄りとされている駅からは若干歩きますが、テクテクと親子で歩く距離としてはちょうどいいのではないかと思います。四谷方面(新宿通り側)から来ると市ヶ谷自衛隊駐屯所のアンテナがを目指しながら歩く形になります!
入り口には1991年に掛け替えられた四谷見附橋の古い欄干が展示されておりました。現在の欄干とはどう違うのでしょうか?あまり気にとめてなかったものが急に気になる瞬間ってありますよね。


常設展のある地下一階には昔の小田急ロマンスカー(3100型NSE)のシートや運転台などの一部部品が展示されています。.
運転台と. 座席が置かれおり、ちょっとした運転主さん気分を味わえる空間になっております。1963年に運行開始、当時は運転席を2階に上げて1階を展望席とした有料特急だったと知りました。でもロマンスカーって名前よく付けたなぁと感心します。新宿から箱根・江ノ島への小旅行・・・今も気分転換によく行きますが、当時としてはドラスティックなことだったんでしょうね。何やら夢が詰まったものを見たようちょっと感動を覚えております。まぁちびっ子はその感慨とも関係なく運転盤?にかじりついてましたが。


常設展示ブースは総じてボリュームがありました。旧石器時代から近世までを順を追って展示紹介しており、ちびっ子が覗き込んでいるのは内藤新宿模型です。甲州道中の日本橋から最初の宿場である旧内藤家の邸宅の地のジオラマで説明はいいんでしょうか。ちびっ子は町並みの小さい人や動物をじっと見入っておりましたが、ふいに「おしまいね、おしまいよ」と走り去ってしまいました。


四谷にあった菓子商「荒井谷」の野口家の家の一部が再現されたエリアもあります。何やら耐火性に優れたがっしりした商家です。
「昔のお菓子屋さんだよ。」とちびっ子に説明しましたが、施設の中に家があるのが新鮮だったのか、お菓子がないことに不満だったのかぼぉっと立ち尽くしてました。
このように土間と畳の配置されたつくりはもうこのような、展示の形でしかちびっ子には見せてやることができなのかと思うと、ありがたい展示ですね。(しかも室内展示!)


以外には電気、ガス、水道が完備された文化住宅(昭和10年頃の落合の金子さん宅)、昭和初期に活躍した東京市電5000型(チンチン電車)などの展示もあり、ちょっとしたタイムスリップ感を味わえます。
70年前の風景を見入っているちっび子、妙に面白く。金子さん宅に入っていって玄関で靴を脱いでいる様は笑ってしまいました。当時の子どもたちもこうだったんだろうなと・・・


補足
常設・企画ともに非常に丁寧な展示で、ここにくれば新宿が分かると言っても言いすぎではないと思います。模型などの展示もあるのでちびっ子にも見せるのには良いかと思われます。ただし博物館ですので基本は静かに鑑賞する必要はありますが。
3Fには休憩できる場所があり、防衛省のアンテナを見ながら、お茶を頂いて帰ってきました。


mizubachi(2010/2/22)