【子育ての秘訣/子育ての「いろは」】
他人の心が分かる子に育てるには自己主張から P1
幼児期に十分な自己主張をさせておかないと、他人の気持ちが分からず我慢できない子どもに育ってしまいます。
人が社会で生きていくには社会性が必要です。
・自分の欲望や感情をコントロールする「我慢」
・他人の心が分かる「共感性」
我慢については以前に次の記事を書きました。
「最初が肝心・我慢できる子」
ところが、この我慢できるしつけにも気をつけなくてはいけないポイントがあります。2歳前後までの自分の目の前のものしか見えていない子どもを、無理やり我慢させてはいけないのです。その理由をご説明します。
■我慢するためには、自己主張が必要
我慢するという前提には、子どもの強い欲求がなくてはなりません。それが出てくるのが「自分が〜」「自分で〜」と言い出す2歳前後なのです。
この時期に十分に自己主張させてやらないと、我慢することも覚えられず、他者の欲求が理解できず共感性も育ちません。
どうやら現代の子どもは、親が先回りして「これをどうぞ」「これはいけないものだから遠ざける」とやってしまい、十分に自己主張する機会が減っているようなのです。そのため5歳前後で2歳児のように聞き分けの無い振る舞いをする子どもが増えているとのこと。