e-子育てモバイル・子育てのいろは(8)
【子育ての秘訣/子育ての「いろは」】
他人の心が分かる子に育てるには自己主張から P2
■自己主張を受け入れるのと言いなりになるのとは違う
自己主張を十分にさせるというと、何でも子どものいう通りにすると思いがちですがそれは違います。十分に感情を発散させろということです。お菓子が食べたいと駄々をこね泣き出してもあわてずに、十分泣かせます。一度内部にたまった感情を十分に発散させるのです。
少し時間が経てば落ち着いてきますから、そこで「今はダメだけどおやつの時間にね。泣き止んでくれて嬉しい」と抱きとめてやります。泣き止まなくても抱いてやっても構いません。抱かれまいとして暴れたら、まだ怒りが収まらないので「知りません!」などと言わずもう少し時間をやります。「良い子の時だけ好き」というメッセージを発するのは危険です。「駄々をこねていても好き」と温かく見守ることが肝心です。
大人のようにいつまでも引きずる子どもなんていません。時間が経てば必ず回復します。こうしたプロセスを経て、我慢する段階へ進めるのです。また、自分がこうした悔しい思いをすることが、他の子どもの気持ちを理解できる道となっていきます。